ジャカルタは、水道水事情があまりよくない。白い器なんかに入れてみると、たまに黄色い。大腸菌が含まれているというウワサも。夫がめちゃめちゃ苦労して(蛇口の規格が謎サイズだった)浄水器つけてくれたんだけど、あきらかに出が悪くなる。それに大腸菌はフィルターじゃ取れないだろうしなあ。気休めって感じです。うちのアパートは、それでも結構ましな方っぽい。アパートによっては、洗濯ものがどんどん黒ずんでいったり、黄色っぽくなっていくとか。
なので、一応料理全般には、いわゆるウォーターサーバーからの「ガロン水」をつかいます。アパートのコンシェルジュに頼むと、契約業者が水を部屋まで運んでくれます。うちのアパートは、プリンスティン1本25Kルピア(高いらしい)。空のボトルと交換なので、いつも2本単位でぎりぎりまでねばって購入しています。50K札1枚で…っていうのがキリよくて。
ちなみに、東京に住んでいるときも、ウォーターサーバーを契約していました。小さい子がいるとこれが便利なの。赤ちゃん時代はミルクにつかい、大きくなると子どもがサーバーから勝手に水を飲むので。「ママ―、のどかわいた~」ってやつ、結構面倒なんスよ。しまいには子どもにコップを出すのすらめんどくさくなり、ウォーターサーバーに100均で買った紙コップを貼り付けていたほど。そう、わたしはガチのズボラです。
そんな生活のなかで、遠のいたのが麺類。麺ってたっぷりの湯でゆでないとおいしくないのだけど、それのためにガロン水つかってたらキリないんだもん。わたしケチなので。ガロン水頼むのもまあまあめんどくさいし。
一度子どもの友人宅におじゃましたとき、乾麺のストックをたくさんお持ちだったので、どうしてるのか聞いたら、「うちは水道水でゆでちゃってるよ! ガロン水ですすいでるから大丈夫」って言われて、ラインは各家庭さまざまだなという感じです。うちは、わたしはお腹強いタイプなのでどうでもいいんだけど、夫と息子が鬼弱なので気を使うんだな。
ただ、最近は米は最初の一研ぎ目と最後のゆすぎ&炊飯以外は水道水でやっちゃってる。一研ぎ目は米が水を吸うということで、ガロン水。途中の2~3研ぎ(うちはトータル4研ぎくらいする)は水道水、最後軽くゆすいで炊飯をガロン水。まれに無洗米が手に入るとすっごくラク!
話戻って、遠のいていた麺類生活に明るい光が差し込んだわけです。そう、最近もうすっかり定番化した「レンチンパスタ」。レンチンでつくるパスタは10年位前に一度試したことがあったんだけど、かたまったしめちゃめちゃまずかった。だから敬遠してたんだけど、最近のレシピでちゃんとやってみたら、おいしいのなんの。
これのために、一時帰国時にセリアでタッパー買ってきました。「とにかく洗いやすい」ってやつ。ひとりランチなら、タッパーのまま食べちゃう。
レンジでつくるパスタ ~スパゲッティーニの場合~
コツは、ゆでない。水分を全部吸わせるのがポイントらしい。なので、あらかじめ、油分と塩気を入れ、味付けをしてしまう。うちはキッチンスケールがない(そう、うちには何もないんです)ので、パスタの計量は袋で行います。パスタの袋を端から2.5センチでカットすると、そこから出てくるパスタがだいたい100gになります。
<基本の材料>
<基本のつくり方>
- にんにくはみじん切り。
- タッパーに材料をすべて入れる。容器によって、パスタは半分に折る。
- ふたはせずに、10分チン。ようすみて追加チン。
あとは、具材でアレンジするだけ。ツナや玉ねぎスライスなんかを入れればだいたいおいしくなる。チンするときに野菜やソーセージを入れて、仕上げにケチャップ混ぜたら即席ナポリタンになるし、写真のようにこしょうと粉チーズだけでもおいしい。卵と粉チーズをまぜればカルボナーラにもなる。水分の2/3くらいをトマトジュースにすると、トマトソースに。もちろん、買い置きのパスタソースをからめるのもアリ。BouCabe(粉末サンバル)を振りかけると、即席ペペロンチーノになる。
レンジでつくるパスタ ~フジッリの場合~
最初はスパゲッティーニでなく、フジッリをよくチンしてました。フジッリはチンでなくても、スパゲッティーニほど湯をつかわないので、ゆでてもよし。ジャカルタ生活始めたてのころはホテル住まいで炊飯器がなくて、子どもの弁当は毎日パスタか焼きそばだったなあ。。
<基本の材料>
- フジッリ…適量(なぜならわが家にスケールがないので)
- ガロン水…ひたひたになるくらい
- 塩…少々 ※マカロニ系の場合なくてもいい気がしてる
<基本のつくり方>
- タッパーにフジッリを適当に流し込み、ガロン水をひたひたになるまで注ぐ。
- 塩を振り、蓋をせずに10分チン。ようすみて追加チン。
このあとはお好みの味付けをするだけ。
牛乳(最初に入れたガロン水の半量くらい)とチーズ、お好みでバターを入れて追加チンすると、アメリカ人が大好きな「マカロニチーズ」ができます。マカロニチーズの場合は、塩よりコンソメ顆粒の方がいいかな。
ジャカルタのどのスーパーでも手に入る、このソースもなかなかおいしいよ。とっても安い。でもちょっと?かなり?甘め。
このやり方覚えちゃうとたっぷりの湯でパスタをゆでて…っていうのもめんどくさくなり、最近は家族分つくるときも水分ギリギリの煮込みパスタをつくるようになりました。わが家は3人家族なので、フライパンにパスタ300g、水700ml、塩、オリーブオイルと具材を入れて蓋なしで水分が飛ぶまで煮込んでる。
ペペロンチーノなんかはこの方法でつくると乳化とか気にせずできるし、めんつゆでつくる和風パスタやトマト缶入れたトマトソースパスタはパスタにまで味がしみこむ。にんにくやベーコンなどの具材を炒めたい場合は、それらをオリーブオイルで炒めてから、直接水をジャーと入れてパスタ入れて煮込む感じ。味に問題ないどころか、ブレずにおいしくできる気がする。とくに最近はコロナで在宅ワークのため毎日家族のランチを用意しないといけないんだけど、お湯を沸かす必要がないのでかなり楽。
レンジ炊飯にも手を出した。水がかなり節約できるし、少量から炊けるので、弁当なんかにもつかえる。米は、ジップロックコンテナのスクリュータイプをつかって、0.5合の米・100ml程度の水で、10分チンで炊けました。ググるといろんなレシピがあるのですが、うちのレンジのワット数がよくわからないので、強弱の調整はせず体当たりで。
ズボラなんで、ある程度制限されていた方がイキイキするという…(笑)。そんな料理話でした。