トゥリマカ日誌(仮)

ジャカルタ暮らしの知恵、観光、グルメ、ファッション、カルチャー、子育てのこといろいろ。比較、体験、レポートします。

運転手とメイドは必要か? 運転手篇

ブルーバードタクシー

モールにはタクシー乗り場がある(写真はLOTTE SHOPPING AVENUE)

うちは、運転手もメイドもいません。結論から言うと、あんまり問題ない。いたらそりゃあいいなあと思うけど、人づきあいの面倒さをふやす方が嫌で、結局なしでやりくりしている。

ということで、「運転手とメイドは必要か? 運転手篇」として、運転手がいない場合のメリット・デメリットを紹介してみようと思う。

 

ちなみに自分の移動手段は、もっぱらブルーバードタクシーGrabカー。バイタクはさすがに使ったことがなくて、MRT(地下鉄)トランスジャカルタ(バス)は利用経験あり。という感じ。あと自分は中央に近い南ジャカルタ都心部)在住のため、徒歩で結構どこでも行けちゃったり、北にも南にも出やすいという立場でもあります。

ブルーバードタクシーはアプリでカンタンに配車できるし、運転手もレベル高い。カスタマーサポートも充実しているので、今のところストレスなし。

最近家族での移動はGrabをよく使っています。先に料金が決まっているので遠回りの心配もないし、ドライバーもほぼ専業の方が多いのでちゃんとしてる。たまにボロい車が来たり女一人だと若干気を付けた方がいいというくらいで、同乗者いる場合は安いしオススメ。

なお、この記事は、運転手を否定するものではありません。一般的に駐在でジャカルタにいらっしゃる方だと家庭車は当たり前についてくるでしょうから関係ないけど、もし家庭車なくても極端に不安がることはないですよって話です。ないならないなりの暮らしがあります。楽しくやりましょう。

※でもまじであるに越したことはないですからね! 治安もそんなに悪くないと思うけど、犯罪に巻き込まれる日本人が少ないのはみなさん家庭車があってじゅうぶん注意して暮らしているからだと思うので!

ジャカルタ生活 運転手がいないデメリット

  • 交通費がかかる
    家庭車の場合、会社からお金が出ていると思うので、実質タダなんですかね? いいなー(違ったらすみません、車は購入しているという話も聞くので)。タクシーならもちろん、毎度お金がかかります。ブルーバードの場合、予約車ならミニマム2万ルピア払う必要があります。とはいえ東京で地下鉄代払うのと変わらないというかむしろめっちゃ安いので、東京に住んでいるときより家計に占める交通費があきらかに減った。東京いたころ精神的に電車乗れなくなって毎日タクシー通勤しちゃってて、交通費やばかったから(てへぺろ)。
  • たまにつかまらない
    金曜の夜や、ちょっと辺鄙なところに行ったりすると、帰りのタクシーがつかまらなかったりする。ただ完全に何もいないということはなく、Grabカーやほかのタクシーでなんとかなる。
    個人的にいちばん困ってるのが、グランドラッキーでとにかくタクシーがつかまらない。しかたなく毎回シルバーバード呼んでる。だからグランドラッキー行かなくなったもん。グランドラッキーはHappyFreshで利用するに限る。
    あと待ち合わせが路面店とかわかりづらいところだと、うまくミートできないっていうのもまれにある。その場合自分のブックしたはずのクルマにおそらく違う客が乗ってしまったようすがアプリで確認できる(涙)。ただアプリ決済の場合でもパスコードが必要なので、タダ乗りされるということはない。
  • 早めに家を出なくてはならない
    上の項目とも関連するんだけど、ミートまでに時間がかかることがあるので、家は少々早めに出る必要がある。基本は10分くらい見ておいた方がいい。家庭車だと、予定のある日は事前に「○時にロビー集合ね」とかできるので、ロビーで待ちぼうけというのがない。
  • 買い物が大変
    運転手さんがいると、買い物終わりは待機していてくれ、重い荷物を運ぶのを手伝ってくれたりするもの。我々には重い荷物をもってロビーでタクシーを待たねばならないという苦難が待ち受けています。これも重いものはHappyFreshで買えばいいだけの話なんだけど。たまに友人のクルマに乗せてもらったりすると買い物が楽で感動する。同様に、スーパーのハシゴはできない。荷物は常に携帯しないといけないので。車に荷物を置いておけるのっていいよね…。
  • 移動中寝れない
    なんとなく寝れない。でもぶっちゃけ長距離だと寝ちゃう。結構大丈夫。
  • ひきこもりになりがち
    アプリでカンタンに配車できるとはいえ、やはりタクシーはわざわざ呼ぶもの。用事がないとなかなか外出しなくなる。家庭車がある方はもったいないから毎日ちょっとでも乗らないと!という気になるそうで、結構アクティブな方が多い印象。わたしはもともとおうち大好きなので、そういう意味では逆になくてよかったかも。
  • 人を誘いづらい
    自家用車がないことを知られていると、人を誘いづらい。みなさんやさしくて「うちの乗ってくー?」と言ってくださるので、なんかアテにしているみたいで。。乗せてもらう場合は、駐車場代や高速代は払うようにしているけど…。なので自分から人を誘うことはほとんどありません。誘ってください。
  • なにかと注意・警戒が必要
    エクスプレスとか一応大丈夫と言われているけど、エクスプレスで空港向かう途中に事故って高速で放り出されてしまった知人がいるし、自分がまだジャカルタに来たばかりのとき乗ったエクスプレスが違反道路を通ったあげく警察に捕まってしまいなぜか罰金を払わされたり運転手にめっちゃ口説かれた経験もあって、エクスプレスは二度と乗るもんかと思ってる。また、Grabカーに女一人で乗るのはあまり推奨されていない。同様のサービスを提供するGojekでは、女性客に対する暴行・強盗事件があったりもしてるので。一応ブルーバードでヤバい経験をしたことはまだない。MRTも今のところ大丈夫。バジャイは生活圏内に走っていない(バジャイは都心部は走れない)のでまだ乗ったことがない。
  • 運転手以外にインドネシア人の知人をつくる必要がある
    やはり海外生活、ローカルじゃないと難しそうなことを頼める知人がいると安心なもの。運転手はその点手っ取り早い知人ローカルになりえるんだよね。日本人じゃ行きづらいところの買い物頼んだり。なので運転手がいない分、自身で知人ローカルをつくる必要が出てきます。自分は幸い夫の部下と仲良くさせてもらっていて、英語も話せるので助かっている。
  • たまにハズレをひいてしまう
    わたしは1年以上ジャカルタに住んでいて外したことない(あ、上記のエクスプレスで外したことはあるけどまあエクスプレスだし…)んだけど、たまにハズレをひいた話を耳にしたりする。車という密室空間なので、外すときついと思います。あとまあたまに臭いくらいはあります。でも日本のタクシーも結構臭いのあるからなあ。ここは仕方なしと自分は思っています。

ただ、意外にメリットもある。

ジャカルタ生活 運転手がいないメリット

  • 早く移動できる
    タクシーはビュンビュン飛ばすし、道をよく知ってるし、タクシーしか通れない道もあるし、ナンバー規制ないし、Uターンもし放題。乗っちゃえばこっちのもの。せっかちには合ってる。
    ジャカルタでは、大通りで渋滞緩和のためのナンバー規制を行っています。偶数日は偶数ナンバーのみ、奇数日は奇数ナンバーのみ通行可能。
  • 面倒な人づきあいなし!
    「運転手がひどい」みたいなグチをよく聞く。それでも付き合っていかないといけないんだからたいへん。クソな運転手なんか、ブルーバードなら☆1つければ解決! ちなみにブルーバードのカスタマーサポートはかなりすごくて、☆1つけるとすぐにメールで連絡と謝罪をくれます。コールセンターも英語可で安心。でも☆1は待ち合わせ場所に来なかったときしか使ってない。ヤバい運転手はめったにいない。
    あと、運転手への長期一時帰国中のお給料どうしよう~とかラマダンのボーナスどうしよう~とかおみやげプレゼントお祝いどうしよう~、とか聞いてると、めんどくさそうだなと思っちゃいます。わたし、そういうのとってもニガテで。
  • インドネシア語勉強がはかどる
    インドネシア人はフレンドリーな方が多く、タクシーの運転手さんも結構話しかけてくれる。バリのブルーバードは英語話せる率かなり高いのだけど、ジャカルタにはほぼいない。インドネシア語でガンガン話しかけてきてくれるのを必死で打ち返すうち、なかなか自分インドネシア語しゃべれるのでは?となります。自分の運転手さんでも話し相手になると思うのだけど、「明日も会う運転手にヘタなこと言えない!ってなって、意外とインドネシア語が出てこない」という話も聞く。ゆきずりのブルーバードだからこそ、ガンガン話せるっていうのは知られざるメリットかも。
  • エコ
    公共交通機関ユーザーとしては、大渋滞や空気汚染の話が出るたび「いやいやみんながクルマ乗るのやめればいいのでは…?」とつい内心思ってしまいます。運転手を雇うのは現地の経済発展のためもあるということだけど、いつまでもこれじゃだめなのでは?と個人的には思ってます。公共交通機関ユーザーだからこそ大声で空気汚染や渋滞の文句を言えます。
  • なんだかんだ自由
    MRTやトランスジャカルタを試してみたり、15分くらいの距離なら歩いてみたり。買い物がめんどくさいからこそネットスーパー系アプリを試しまくって詳しくなれたり。家庭車がないことで、なんだかんだ自由に楽しめます。日々目に見えるほどの成長をしているジャカルタなので、いろんなサービスを試してみたり、街を歩いてみたりすると、日本では味わえない高揚感があるもの。基本、楽しんだもの勝ち。ただ駐在員さんは出歩くなとか公共交通機関使うなとか結構厳しいらしいですね。それは仕方ない。