トゥリマカ日誌(仮)

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インドネシア英語のクセ

2019年旧正月の飾りつけ@Setiabudi one

2019年旧正月の飾りつけ@Setiabudi one ※ブログの内容には関係ありません。

まわりのインドネシア人はほとんど英語が使えるので、ふだんの会話は英語で行っている。もちろんインドネシア人にとっても英語は第二言語なので、インドネシアらしいクセがついた英語になる。もちろん人によるし、下記は大まかな傾向の話です。

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インドネシア英語の基本ルール(?)

インドネシア英語の基本ルールとして、発見できたのは下記。

  1. 「v」は「f」で発音する
  2. 「r」は伸ばさず巻き舌で発音する
  3. アクセントが後方に移動しがち
  4. つづり通り読みがち

どれもインドネシア語の特徴がそのまま英語に反映されている感じ。これが合わさると、たまに聞き取れない単語が爆誕する。これまで聞き取れなかったのが、

  • vehicle: いわゆる「ビークル」だけど、「フィーハイクル」と発音する。まったく何の話をしているのかわからなかった。最難関。ルール1と4を反映。
  • vintage: いわゆる「ビンテージ」。「フィンテッチ」と発音する。ルール1のみの適用なのに聞き取れない。なんでカフェの話をしているのに「フィンテック」が出てくるんだとマジで思った。

とにかく「v」系は聞きなれないっすね。

 

ほかにおもしろいなと思ったのは、

  • Wednesday: 「ウェドネスデーイ」と発音。ルール3と4を適用。
  • THERMOS: 水筒の「サーモス」。ルール234適用で「テルモース」と読む人多し。固有名詞じゃしっかり読めい!(2019/9/13追記:ドイツメーカーのためドイツ語読みで「テルモス」とも読める…というかむしろスタンダードになりつつあるようです。不勉強でした!
  • error: 「エロー」または「エロール」(巻き舌で)。ルール2と4を適用。慣れないと笑っちゃう。
  • data: 「ダター」。わかるわけねえ。でも慣れるとこれはダター。ルール3と4を適用。

とか。

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コンビニ「Circle K」をどう読むか問題

インドネシアでは「Circle K」をルール2と4適用で「シルクルカー」と読むのは有名な話。

「circle」は「サークル」で絶対「シルクル」じゃないとインドネシア人に言ったところ、「いやシルクルだ」と譲らない。こっちも譲らずGoogleアシスタントに「circle」と発音させて「ほらサークルじゃんか!」と力説すると、「は? シルクルじゃん」とインドネシア人。「何いっとんのじゃ」と思いつつ何回もGoogleアシスタントに発音させているうち、マジで「シルクル」にも聞こえてくることが発覚。

「シルクル」と思って聞くと「シルクル」でした。インドネシアのみんなごめんね。ぜひお試しあれ。

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「already」多用しすぎ問題

インドネシア語には時制がないので、英語でも「already」とか「not yet」を多用してくる。「already」は「sudah(インドネシア語で完了を表す単語)」の代わりに軽い気持ちで使ってるのだと思うけど、あまりにでてくるのでビジネスの場で軋轢を生みがち。。「その件メールしましたよ」くらいのつもりなんだろうけど「already」「already」言ってくるから、「もうメールしましたけどなにか!」と、なんとなくこちらが責められている気持ちに…。

夫のチームでもインドネシア人メンバーが「already」多用しまくるものでネイティブスタッフがピリピリしだしたのを見て、夫が「already」禁止令を出したそうな。それでも「already」連発するメンバーにネイティブメンバーが「alreadyって、わたしたちには強くあたられているように聞こえるんだ…」と控えめに訴えたところ、急に響いたらしく「Oh...Sorry...」としおらしくなりつつほかのメンバーに「も~早く言ってよ!」と言い出すもんだから、ほかのメンバーに「Already.(もう言いましたけど)」と言い返されるという4コマ漫画みたいなこともあったとか。

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男か女かわからない問題

インドネシア語の三人称は「Dia/Ia」といって、男女の区別がない。なのでたまに女性に向かって「He…」と言い出す人がいたりする。

知り合いにちょっとメイク濃いめの女の子がいるんだけど、インドネシア人同僚たちがたまに「He…Oh, she is…」と言い直したりするので、「もしかして彼女は元・男性だったのですか?」とあらぬ誤解を生んだりも。

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第二言語同士仲良くやりましょう

ちなみにインドネシア人に「英語のクセありすぎ~」と言うと、「日本人だってクセすごいよ! 母音発音しすぎ~! ”アップルゥー”! ヒャヒャヒャ!(爆笑)」と返り討ちに合います。第二言語同士、仲良くやりましょう。

しかしインドネシア人のみなさんは外国語がとっても得意。耳もいいみたいで日本語の名前とかも一発で聞き取るし、英語も上手です。そもそもルーツが多彩で、現地語と共通インドネシア語とでみんなすでにバイリンガルなんだよね。中華系の方はプラス福建語行けたりするし。おなじ島国でも、開いてるのか閉じてるのかでこんなに違うものなんですね。

ちなみにペラペラの人みたいに書いていますが、わたしの英語はスライトです。