インドネシアの屋台の定番、Martabak/マルタバ。マルタバにはmanis(マニス/甘い)とtelor(テロル/卵)の2種があり、わたしはこのMartabak telorが大好き。
マルタバはよく「お好み焼きのようなもの」と言われるが、なんか違う。でも、ほかにいい表現が浮かばない。「包み焼き」と言った方がよいだろうか。そもそもmanisとtelorが違いすぎて、どうもひとくくりに説明できない。
Martabak manis: ホットケーキのようなもの。ふんわりしっとりした小麦粉の生地に、チョコレートやチーズ、練乳、バターなどがトッピングされている。油っぽい。なおこのチョコレート&チーズはインドネシア菓子のラインナップの定番。だいたいのものが、チョコ味とチーズ味を用意している。ちなみにチョコレート&チーズと両方盛るものもあり最初は驚くが、慣れると甘じょっぱさがおいしい。
Martabak telor: うすいパリパリとした小麦粉の生地に、卵と鶏ひき肉、ネギなどを包んで焼いたもの。油っぽい。ビールのアテに最高。
マニスはとにかく甘すぎるということもあり、わたしはテロルが好き。
日本に一時帰国してはや4か月。そろそろインドネシア味が恋しくなり、Martabak telorを自作してみたのでレシピを置いておく。だいたい家にあるものでできる。ちなみにこれは正統派のレシピではなく、家庭用に簡略化したものです。
実際はもうちょっとかための生地をつくって、それを油に漬けておくらしいよ。
Martabak telor
<材料>
A
- 小麦粉…… 大さじ4×2
- 水…… 大さじ4×2
- 米油(サラダ油でもなんでも)…… 大さじ1×2
- 塩…… 少々×2
B
- 卵…… 1個×2
- 鶏ひき肉…… 30~50g×2
- 青ネギ…… 20g×2
- 塩、胡椒…… 適量(きもち多めで)×2
- カレー粉…… あれば適量(わたしは入れない)×2
C
- 米油(サラダ油でもなんでも)…… 大さじ1×2
<つくりかた>
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Aの材料を全て混ぜ、30分以上寝かせる。「×2」としているのは、お椀やボウルにわけてつくっておくと、2枚分きっちり分けて焼けるので便利というだけ。別に全部いっしょくたにして、焼くときに目分量で2回分にわけてもよい。
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Bの材料を全て混ぜる。「×2」については1同様。
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テフロン加工などくっつきにくいフライパンを用意し、油を引かずに1を薄く広げる。その後点火し、弱火。
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2を中心にのせる。
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端が焼けてきたかなというところで、フライ返しなどで四方を折りたたむ。
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Cの油を端から回しかけ、強火に。焼き目がつくまで、両面揚げ焼きにしていく。
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完成。好みで6分割して皿に盛る。
※2枚目はキッチンペーパーでフライパンの油をふいて、同じように焼く。
※生地は寝かせなくてもいいけど、寝かせるとのばしやすい。
※ひき肉の量は適当。卵2個に対して50gでつくったのが写真のものなんだけど、ちょっとボリューム不足だったので試してないけど2倍にしてみた。ちなみにうちは鶏ひき肉はクイーンズ伊勢丹で買った業務用の冷凍ものをつかっている。パラパラしているので少しずつ使えて便利。生協にも同様のものがあるらしい。
※うちにあるテフロンフライパンが深型しかなく変な感じになっている。気にしないでください。
※写真が黄色いのは、キッチンの照明が暖色系だからです。かなり補正かけたつもりだけどやっぱ黄色いな。でももういいや。気にしないでください。